元気ですか〜!?
どうも、ろけねおです。
今回観た映画はこちらでございます。
※以下のサブスクでも観ることが出来るそうです。
坂道のアポロン
青春ジャズ映画といったところでしょうか。
映画を観た日は寒さがぶり返してきた日でした。
温いものを食べようと表に出たらことごとくお店が休みでした。
ついに入ったお店はサラダバーが豪華でしたが体が温まるような汁物や鍋っぽいものはありませんでした。
そういう寒々とした状況でこの映画を観ました。
※単にボクがツイてなかっただけのことですが・・・。
短期的ジャズブーム
この映画は元々マンガなのだそうです。
※1ページも読んだことがありません。
少し前ですが、個人的なジャズブームが来てました。
ジャズのことがサッパリわからなかったので、マンガで読んだら話が早いんじゃないかとジャズ関連マンガを探していました。
その時『坂道のアポロン』がひっかかってタイトルだけは知っていたのですが、結局『Blue Giant』を選んでしまいました。
※こちらは全巻揃えました。
この『Blue Giant』が面白くて『坂道のアポロン』のことをすっかり忘れてしまいました。
その後個人的ジャズブームが終焉を迎えてしまいまして、最近ではあんまりジャズを聴かなくなってしまいました。
ディーン・フジオカさんが歌う
映画が始まって少ししたところで、ディーン・フジオカさんが登場します。
トランペッターとして出てきました。
それがその内にトランペットをやめてマイクを手に歌い出しましました。
ディーンさんのボーカルと言えば、以前Mステだったか、変なラップを披露しておられまして、カッコいい人は何をやってもカッコいいのかと思っていたのですが、そうでもないんだな〜とこの時知りました。
なので、映画でもまたあのなんとも言えない変な空気になるのかと心配になりましたが、なんのなんの、ここはさすが、役者のディーンさんはカッコいいままでした。
中村梅雀さんがベース
最近全然触ってないのですが、実はボクはベース弾きでもあるのです。
そうなるといかなるジャンルの音楽でもベースの音やらフレーズ、誰が弾いていて、どんな楽器が使われているのか、そういうことが気になるのです。
残念ながら主人公がピアニストとドラマーなので、ベースにはスポットが当たりませんでしたが、そのベースを弾いているのが中村梅雀さんということでテンションが上ります。
中村梅雀さんが名前から察するに歌舞伎系の俳優さんであることは誰でもわかると思いますが、実は梅雀さんの公式サイトに自分の楽器を紹介するページが有るほどのベーシストでもあるのです。
そんな役者さん、あんまりいないんじゃないですか?
ベーシストとしての本気度が伝わってきます。
その梅雀さんが映画の中でベースを弾くのです。
他の役者さんがどの程度演奏できるのかはわかりませんけど、少なくとも梅雀さんだけはガチンコです。
梅雀さんの登場シーンだけしかベースを堪能できなかったのが、ちとベース弾きとしては残念でした。
音楽って良いよね
ざっくりと言えば、よくある青春映画で以前にどこかで観たような気がする映画です。
舞台が1966年の佐世保なので、ボクは産まれてないし佐世保になんの縁もないのですが、古き良き時代を感じさせ、懐かしさを感じさせる景色にすぐに心が温まりました。
高校時代にボクもバンドをやってました。
この映画の主人公はジャズにのめり込んでいきますが、ボクはヘヴィメタルでぜんぜん違うんですが、音楽にのめり込む若者の気持ちは同じなんですね。
主人公のひとり、薫はそもそもクラシックのピアノを弾いていました。
ピアノは一人で完結できますから、セッションする楽しさを知らなかったんでしょうね。
もうひとりの主人公の千太郎がドラマーで一緒に音を出すと一気にジャズにのめり込んでいきます。
※主人公の薫が最初に出会うジャズがこの「モーニン」です。大抵の人は一度は耳にしたことがあるであろう名曲。
ボクはベース弾きなので、そもそも一人では完結しません。
最初から他の楽器と一緒に音を出す楽しさを感じていました。
ある程度弾けるようにならないと、他の楽器のことなんて考えている余裕はないんですが、ちょうど高校生くらいの時に他の楽器と一緒になって音を出す楽しさを知ったので、きっとあの時の感動と同じなんだろうな〜と思って、また心が温もりました。
三角関係、年上の女性、人とは違う生い立ち、交通事故、と青春映画にありがちな出来事が次々と出てきますが、思ったほどグチャグチャにならずに最後はシンプルにまとまります。
そこに妙なリアリティを感じました。
普通の人にそんなドラマチックなことが次々と起こるようなことはありません。
だからこそ、これは自分の青春時代の話なんじゃないかと錯覚するような親近感をもたせてあるところが素晴らしいと思いました。
青春時代に音楽に接しなかったり、楽器演奏にも興味を持たなかった人もたくさんおられるでしょうけども、それぞれが青春時代にのめり込んだ何かに置き換えて観れば、あっという間に誰も甘酸っぱい青春時代がよみがえります。
中には学生時代があまりにも辛くて思い出したくもないという人もおられるでしょうから、そういう人は観ないほうが良いかもしれません。
涙が止めどなくこぼれるというような巨大な感動が押し寄せてくることはないのですが、じわっと体を包む温もりを感じました。
あんなに寒かったのにすっかり暖かくなっていました。
映画館の中はしっかり空調が効いているわけですけどね。
「いい映画を観たな〜」と思わずつぶやいてしまう、そういう素晴らしい映画でした。
映画の公式サイトに満足度95.1%と大げさなことを書いてますが、見終わるとそれもあながちウソじゃないかもと思えてきます。
そういう映画です。
それではまた。
ありがとう!