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【読書感想文】『サブカルで食う』大槻ケンヂ

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回読んだ本はこちらでございます。

サブカルで食う

ボクはこのタイトルを見て、実際サブカルでご飯を食べているように見える大槻さんがその秘訣なるものを書かれている本だと思ったので手に取りました。

しかしながら、そのボクの欲求にほとんど答えてもらえない、かなり退屈内容でした。

大槻ケンヂの自己紹介

実は高校生の頃から大学生にかけて、大槻さん率いる筋肉少女帯が好きだった時期がありまして、大槻さんの作る歌詞の世界に魅了されてました。

※ちなみにこの『月光蟲』をよく聴いてました。

自分と同じような境遇だったのかも知れない、それなら自分にもこんな歌詞が書けるんじゃないか、大槻さんより歌が上手いからもっと世間に届くんじゃないか、なんて調子に乗っていました。

共感していたのは女性にモテないという部分でして、そのモテなさをこじらせることで生まれるエネルギーが原動力になっているのだと考えていました。

だから、今の自分がさっぱりモテないのも自分独自の世界観を生み出すには良いことなんだと解釈して、むしろモテないで良かったとすら考えるようになったものです。

ところが大槻さんはバンドで活躍とモテだして、1000人斬りだと言われているのを知りました。

ボクはバンドをやってもさっぱりモテなかったので、モテる人というのはある時期モテなくても、必ずモテる時期が来るようになっているのです。

そういう人だからこそクリエイティブに生き、それでご飯が食べられるのだな〜と思って、ボクとは次元が違うと感じてしまったのです。

それですっかり筋肉少女帯には興味がなくなり、時は過ぎました。

別に今更サブカルでご飯が食べられるようになりたいわけではないけども、お小遣いぐらいならなんとかならないものかとこの本に手を出したら、そこには大槻さんの自己紹介が長々と綴られていたのです。

知ってるよ、元々ファンなんだから。

そう思いました。

それにファンじゃなきゃこんな本は読まないだろうと思うのに、わざわざ大槻さんの軌跡をたどるのは『サブカルで食う』というテーマではとてもページが埋まらないと考えたからではないか、と思えてきて、読むのやめようかなと思ってしまいました。

継続は力なり

そんな自己紹介の中で、ビビッと来たのは、何かを40年続ける覚悟と40年好きでいられるものか?ところです。

継続することでご飯が食べられるようになる光が見えてくるのだ、というようなことが書かれてありました。

まさによく言う「継続は力なり」です。

多くの人はそれが力となる前に断念してしまうものです。

一体どの程度続けたら良いのか、その一つの目安に40年という数字が出てきたのです。

そこで思い出したのは、人間椅子です。

※ちなみにこちらは人間椅子30周年記念本です。それでもまだ10年足りません。

ボクはもうず〜っと好きで新作が出るたびにCDを買ったり、ライブに行ったりしていたのですが、ある時から突然お客さんが増えて、会場でグッズを買うのも四苦八苦するようになってきました。

挙げ句コロナもあったんですが、ライブ会場に足が向かなくなって今を迎えております。

その人間椅子は40年とは行かないけども、20年ぐらいはさっぱりだったと思います。

それがネットのおかげで名が売れ、多くの人に知られるようになり、ついに海外でコンサートをするまでになっておられます。

長らくバイトしながらもバンド活動を辞めなかったというんですから、大したもんです。

好きなことでご飯を食べるというのは、これぐらいの覚悟ないとダメなんだな、と思い知りました。

結果、20年ほど人間椅子は音楽でご飯が食べられるようになりましたが、20年ガマンしたところで、一向にご飯が食べられない人だって五万といるわけですから、継続したところで確実に力になるとは限らないと思えるので、みんな途中で辞めるんですね。

ボクも辞めた人間です。

でも、好きなことでご飯を食べている人というのは、一つのことを継続しているものだと思います。

読みにくい構成

サブカルでご飯を食べるための秘訣は見つけられなかったのですが、それに加えて本をちゃんと読ませない仕組みになっています。

用語解説が異常に多くて、その用語解説が章末に集まっていることで、本文と章末を行ったり来たりするのが面倒だというのがあります。

ほんの少しの用語解説なら、それでも全然いいんですけど考えられないぐらいにあるもんですから、かなりイライラしました。

これだけ多いのなら、その用語が用いられたページに解説を付けたほうが良いんじゃないの?と思いました。

この本は大槻さんが好き過ぎて、何をされても嬉しくなるような人が読むのに適した本じゃないかと思いました。

それではまた。

ありがとう!

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