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【映画レビュー】『失楽園』

元気ですか〜!?

どうも、ろけねおです。

今回は観た映画は映画『失楽園』でございます。

※以下のサブスクでも観られるそうです。

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失楽園

ちょっとだけ若い時にすでにこの映画を観ておりました。

なにゆえこの映画を観ようと思ったのかは覚えていませんが、古谷一行さんと川島なお美さんが主役を演じたドラマ版のほうがエロくて良かったなという記憶だけがあります。

映画版とドラマ版を比べてみたかっただけなのかも知れません。

面白かったと言う記憶はありませんでした。

主人公とほぼ同じ年になって

主人公の1人である久木とボクの年齢がほぼ同じになり、

※久木の設定年齢が50歳です。

このタイミングで再びこの映画を観たら印象が変わるのではないかと思い、再び観てみました。

もう少し久木に共感するかと思っていたのですが、サッパリでした。

ボクにはどうにも理解できません。

自分が久木ほどの恋?をしたことがないから気持ちがわからないのかも知れませんね。

何もかも投げ捨てて好きな女性にすべてを捧げるなんて、ボクの人生にはなかったですから。

良かったのか、悪かったのかわかりませんが・・・。

突然そんな女性が現れたら、ボクも少しは久木の気持ちがわかるのでしょうか。

火遊び程度ならまだしも、部屋を借りて一緒に住んだり、あげく心中なんてサッパリ理解できません。

たまに風俗に行くだけ充分です。

中二病か

そもそもボクは若い頃からそこまで何かにのめり込むことがなく、必ずもうひとりの自分が冷静に現状を見ているようなところがありました。

我を忘れてハマるということがないのですから、理解できないのは仕方がないことなのでしょう。

この映画は「大人の恋物語」と定義されるように思いますが、「愛の物語」ではなく「恋の物語」と定義するのは、どうにも若気の至りが老いてからやってきてしまったからなのかな〜と思いました。

いくつになっても恋ができるというのは、ある種ファンタジーを感じてしまいます。

子供の頃に発症するはずの中二病が大人になってから発症したら厄介だと言われますが、それと同じなんだと思いました。

子供なら大人がブレーキを踏んでくれたりすることもあるのでしょうけど、大人になると、自分で踏まなければ誰もブレーキを踏んでくれません。

久木の浮気相手、凛子は初めて人を愛したと言いました。

その時、ボクはなぜだろう、凛子の旦那さんの気持ちになってしまいました。

あまりにも切ないじゃないか。

結婚というのは家同士の結びつきだったりしますから、好いた腫れたは二の次だということもあるのでしょう。

とはいえ、です。

テンションが上がるのはわかりますけどね。

せめてどちらかがもう少し冷静になれば良かったんですけどね。

ヤケクソ

心と体で愛し合っているから感じるのだというようなこともおっしゃっていましたが、残念ながらこの映画の中で二人の心の交流は描かれているようには見えませんでした。

ボクにはそれがわからないだけなのでしょうが。

ただただ肉欲のみに見えてました。

少なくとも久木はそう見えました。

良い歳して猿になるのが恥ずかしいから心の話を持ち出したように思います。

たまたま凛子さんとサラッと性行為が出来たので、そのまま凛子さんにハマってしまっただけで、これが風俗嬢だったとしてもハマってたんじゃないかと。

お金はたっぷり持ってそうな久木だから、ガンガン通えたと思います。

風俗嬢が相手だったら、何も心中までは行かなかったんじゃないかと思えてきました。

久木は何もかもを捨てて凛子を選んだのではなく、凛子の体におぼれたら、何もかもを失ってしまったという感じなのもまた、共感できません。

何もかもを失う前に、どうにかするのが普通です。

よっぽど体の相性が良かったんでしょうね。

なんならず〜っとシてたいんでしょう。

シてる間に置かれた状況がどんどん悪化していっただけで、たまたま愛した人が既婚者だっただけとか、純愛に目覚めたとかは一切思えず、ええ年こいて猿になってしまったアホな2人にしか見えませんでした。

2人は最後は心中を選ぶわけですが、様々な困難に阻まれて結ばれなかったこの恋を、あの世で結びましょうという感じでは全くありません。

セックスばっかりシてる間にニッチもサッチも行かなくなってヤケクソになったようにしか思えませんでした。

何もかも失ったのなら身軽になって、2人でひっそり暮らせばいいのに、なぜ死を選ばねばならないのか。

久木の奥さんも実に聞き分けが良いし、凛子の旦那さんももっとゴネるかと思えばそうでもない。

誰も2人を邪魔してないのに、なぜあの世で結ばれようという発想になるのか。

最後までサッパリわかりませんでした。

久木は凛子に挿入したまま亡くなったということですが、男には必ず賢者タイムというものがありますから、事が済んでから今後のことを考えさえすれば、死なずに済んだかも知れません。

残された家族の皆さんが実に不憫でなりません。

大人の恋を描こうとした映画なのでしょうが、セックスの気持ち良さにお猿になった中年の暴走の物語で、実に残念でした。

余談

凛子を演じている黒木瞳さんが、ボクのタイプではないので、何で久木がこんなにハマれるのかピンとこないというのもこの映画を理解しづらくしているのだと思います。

久木の周りの男達がことごとく凛子をホメるのですが、キレイには違いないですが色っぽい感じは全くしません。

色っぽさでは圧倒的に川島なお美さんの勝ちだと思いました。

それではまた。

ありがとう!

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